小泉進次郎(元)環境大臣は悪い評価が多いが
今回はスーパーやコンビニのレジ袋が有料化した件を取り上げながら、環境問題や小泉進次郎元環境大臣に考えていくことにします。
地球温暖化に伴う予測不能な気候変動は、世界にとって非常に大きな関心事で、国際社会が一丸となって取り組みを進めなければならない共通認識となっています。この件について批判的な思想に方々が一定数いることは承知の上ですが、科学的に証明されているので、確固たる証拠を提示しでもしない限り、逆説を唱える人々の意見は聞き入れられないでしょう。
直近のニュースですが、Googleが気候変動に関する否定的な意見の動画の収益化を禁止しました。コメント欄には科学否定派の狂信的な方々が湧いていらっしゃいますが、一体何を信じて生きているのか疑問を持たずにはいられません。運よく気候変動などの被害から今のところ逃れられている状況なのでしょう。
さて本題に戻っていくことにします。
先進国日本では環境問題への意識が低い
日本という国は、非常に恵まれた国ですが、気候変動の影響は大きく現れてきています。しかし、地球温暖化が気候変動に繋がっているという認識があまりにもなさ過ぎている気がします。
そのため、大変な水害などが発生しても、今年は酷かった程度の認識にしかなっておらず、例え気候変動によるもの「異常気象」であるという発表があったとしても、そのことが右から左で全く国民の認識として定着しない傾向にあるように思います。
資本主義社会である日本では、海外からの評価がそうであるように、日々忙しく生きていて、地球環境問題なんか後回し、自分の利益確保に奔走しているのが現状なのでしょう。
ご存じの方もいるかもしれませんが、日本は2030年には温室効果ガスを46%低減する目標を掲げており、2050年にはガソリン車を廃止するという脱炭素社会実現を進めていることになっています。しかし、この件に対する具体的な政策を知っている人は殆どいません。何故なら、国の代表である(元)環境大臣に、その考えがないからです。
橋下徹氏は、本当に多くのことをご存じで、頭の回転の速い素晴らしい方だと感じます。こういう人が、日本を牽引していって欲しいと思うのですが、残念です。
環境問題について世界からの日本に対する印象は悪い
日本という国は、経済的に世界的にも非常に高い水準であり、立派な資本主義・自由経済国家です。途上国への経済支援にも余念がなく、多くの途上国にインフラや発電所などの誘致を積極的に行い、多くの国々を支えてきています。
資本主義、先進国としては、非常に高い評価を受けている日本は、私たち日本人としても誇らしいことです。
しかしその一方で、多くの温室効果ガスを排出する石炭(火力)発電所を途上国に次々と支援して多額の利益を上げていっている日本に対しては、環境問題に対する意識が欠如していると冷ややかな目で見られていますが、日本人はそのことをあまり見ない、考えないようにしているように感じられます。
国連を含め、海外で開かれる環境問題の各会議には、小泉進次郎元環境大臣が出席して、外交的に日本の政策や方針を発表しているのですが、日本人が見ても恥ずかしいような、中身がない発表で、非常に残念な状態です。
小泉進次郎というポエム大臣は中身がない
小泉進次郎元環境大臣は、一部では「ポエム大臣」とか「セクシー」といったような揶揄された表現で呼ばれていることをご存じでしょうか。
菅政権では、この小泉進次郎氏のように、「原稿に書いてある事のみを答弁する」のが非常に多く目につきました。そのため、質問に対して回答していない、同じ表現での答弁を繰り返す、といった討論が多く、見ている我々国民は非常にいらつきました。
小泉進次郎氏は、国連での発表においても、「環境問題への取り組みは楽しく、そしてセクシーでなければならない」と、何度も繰り返し発言し、それ故、日本の主にネットユーザーの方々から「セクシー」とまで呼ばれ、中身がない大臣としてその名を轟かせました。
これも、恐らくですが、原稿にないことを答弁せず、その上具体的な内容がない原稿なので、当然その発言内容すべてが具体性のない、内容のない発表ばかりでした。
そんな中で、意識改革として日本国内で行った政策として有名なのが「レジ袋有料化」です。
レジ袋有料化で増加する盗難被害は4倍に
レジ袋有料化は、地球環境問題を考える意識改革の一環として、小泉進次郎氏が強力に推し進めて実現した政策の一つです。
多くの意見がある中で、個人的には「面倒だが考えるきっかけにはなる」と肯定的に捉えています。資本主義社会で忙しい日本人にとって、普段の生活の範囲に環境問題に関する変化が起きれば、少しでもその分野に興味を持つ可能性があるだろうと考えるからです。
ただし、実際に施行してみてから問題が発生しているのも事実です。
それは、マイバッグを悪用しての盗難被害増加です。
レジ袋有料化の、環境問題への効果は残念ながらあまり期待できないという評価が多いのが現状で、その上で犯罪を助長してしまっているという、政策として成功とは言い難いと分析して問題ないでしょう。この問題については、真摯に受け止めて、どのように今後対応していくかが重要なところですが、残念ながら小泉進次郎氏は、政権交代に伴い大臣を退任してしまうため、今後の対応については後任の方にお任せという形になりました。
まとめ
レジ袋という身近なアイテムが、環境に問題を与えているのかもしれないと、多くの人々に訴えた意識改革の政策としては、正直悪くないとは思っています。反対意見もある中で、それをやり通した実行力も評価に値するでしょう。
ただ、実際に施行してみて、その具体的な結果を目にした後、どのように対応していくかも含め、その人の実力だろうと思うのです。今回の小泉進次郎氏の手腕については、その対応を見ることはできませんでした。対応ができなかったのか、しなかったのかは分かりませんが、少なくとも盗難被害が多くなっている現状などはご存じだったはずで、対応しようと思えば対応もできたことでしょう。
まだ施行して1年ほどなので、もう少し様子を見るとご判断されていたのかもしれません。
否定的な意見が多い小泉進次郎さんですが、はっきりと物事を言い、英語での会話能力も十分なため、個人的には嫌いになれません。むしろ、優秀なスタッフに囲まれて、多くの知識を蓄えられてから、また日本のために頑張ってほしいと思っています。
後、環境問題に対して、楽しく、セクシーに取り組む「具体的な」案、お待ちしています。攻撃的な意味ではなく、言葉はまるでポエムのようではありますが、個人的には非常に大切なことだと思っています。資本主義の利益優先思想では、環境問題の解決は難しく、別の価値観や倫理観が必要な局面だと感じるからです。
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