ホラーの動画なのに雑学が身に付く不思議
普段ホラー映画は見ても、ホラーの動画とか番組は嘘くさくてあまり見る気がしないのですが、ゾゾゾのホラー動画は、編集のカッコよさや作りの丁寧さもあって、楽しんでみることが出来ます。
セカンドシーズンが終わって新作が公開されず寂しい日々でしたが、最近少し夏の特別編と題してスペシャル番組みたいなのが配信されて嬉しいこの頃です。
そんな中、少し前の動画を見直していて、また新しく知った知識があったので記録を残しておこうかなと思って記事を書いています。
水子供養は日本独特の文化
「水子供養」という、亡くなった胎児を供養する文化は、日本独自らしく、海外ではそんなことをしないそうです。
この知識は、以下のゾゾゾさんの動画から知りました。
キューピーの館という廃屋を探索する回ですが、館内部に様々な人形が残っています。それだけでもかなり不気味なのですが、その人形に名前や年月が記載されていて、スタッフの内田さんが水子供養のお話をされる流れでこの話題が登場します。
親切に水子供養の説明が文字で表示され、そこに「日本独特」とあり、あぁそうなんだと興味を持ったわけです。
水子供養文化に対する外国からの反応
調べるとすぐに出てきました。概ね素晴らしいと評価されていました。
女性としては、心の区切りをつけるためにもこういった文化があると救われるのかもしれません。
上記サイトに詳しく載っていますが、いくつか抜粋して紹介します。
(アメリカ)
流産は本当に辛いし、その悲しみを一人で背負うのは難しい。
こういう文化があることを知れて本当によかった。
(オーストラリア)
こういう向き合い方って欧米に足りないものだよね。
悲しむ許可と、その方法を私たち女性に与えてよ。
それにしても、何故日本にだけ水子供養という文化が芽生えたのか、不思議でなりません。
日本の歴史を振り返ってみても、古くは中国などから、明治以降は欧米諸国に習って様々な異国文化を取り入れて形成されてきた日本だからです。独自文化なので江戸時代にはじまったのでしょうか。
水子供養の始まりはお金儲け。宗教は?
調べてみると、全然違いました。
なんと水子供養が始まったのは1970年代頃、執筆時点は2021年なので、50年くらいしか歴史がないことになります。昭和の終わりころです。
しかも、当時オカルトブームだったことに便乗してお金儲けを目的に始められたというのです。
宗教的は、仏教なのか議論されているようですが、古来からの民族的な考え方が表面化されたようなものであるとする説もあるようです。地蔵などもあることから、雰囲気的には仏教のようなイメージがありますが、不思議なものです。
妊娠はしたけど出産できなかった胎児を思い、傷ついた女性を癒すためという名目もあるようで、中には江戸時代から水子供養をしているというお寺もあるとか。(回向院 : wikiより)
そもそも祟りとか鎮めとかの概念自体も、お札等の販売数を伸ばそうという寺社の流布したものである説があったり、はたまた寺社の権力を維持したり、迫害を防止するためであったりとか、様々な説も耳にします。仏滅が下るという恐れから一向宗に手を焼いた戦国時代が思い起こされます。
まとめ
水子という概念自体は、日本神話を基にしたもののようで、仏教のようで神道でもあるのかもしれません。そういう意味では、水子供養は寺社でも神社でも出来るのかもしれません。
ただ、やはり宗教や信仰の類であって、それによって何かが変わると信じるかどうかは人それぞれでしょう。少なくとも歴史は浅く、風習としては日本独自のものです。
海外からも評価されていて、日本でもオカルトブームで始まったとはいえ、現代まで風習が生き延びていることからも、ある程度の需要はあるのでしょう。
神仏に関するものは、日本人でありながらあまり知識がないのを恥ずかしく思いますが、普通に生活していると、お葬式とか神前結婚式とか以外ではなかなか触れ合う機会がないですよね。
仏壇の知識とかもゾゾゾから
今回は、ゾゾゾのチャンネル動画で、キューピーの館から水子について知ることになったのですが、このチャンネルは本当に素晴らしいなと思っています。以前は、裏面のチャンネルですが、仏壇の知識を得ることもありました。
ホラーに興味がない人も、出演者の皆様も編集も、本当に素晴らしいので、是非見てみてください。
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