ペリー来航から明治維新、そして終戦まで日本の江戸時代は、徳川家による幕府体制で、鎖国政策により一部の許可された国以外には港を閉じた状態でした。諸外国から日本に対する悪影響がないように、国内を守るための政策だったと考えられます。しかし、この日本の体制は、産業革命を終えた欧米諸国の襲来によって瓦解していくことになります。最初に起きた大きな事件はペリー来航です。強大な科学力や軍事力を備えたアメリカの船(黒船)が日本に訪れ、開国(港の使用許可)を求めます。日本はそれを退ける力もなく、大きな力に飲み込まれていくことになります。ペリー来航1853年から最初は徐々にでしたが、1860年に現在の日本の首相の立場でもある大老井伊直弼が暗殺された後は、怒涛のように事件が起き、そこから10年も経たずに大政奉還で江戸幕府体制は終焉を迎えます。(1868年)今回はそんな激動の1860年代を中心に、国内で起きた海外との衝突などをまとめ、自国防衛能力のない国がどのような悲惨な道を辿るのかを確認し、その重要性を考えることにします。今回の記事で取り扱う事件などを、以下年表に記載します。
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