2021年9月8日水曜日

地球温暖化 - 今そこにある危機

event_note9月 08, 2021 editBy Fluffy Knowledge forumNo comments

地球温暖化 - 遠い未来ではなく緊急事態


2021年も夏が終わりに近づいてきて、段々と過ごしやすい日も多くなってきました。そんな中、今年の夏を振り返ると、とても多くの地域で大雨による被害が発生しました。記録的大雨という奴です。

私が住んでいる地域でも、数日にわたって大雨が降り続き、近所を流れる川の水位が、見たこともないようなところまで上昇し、Youtubeのライブ配信で、その水位を度々確認するほど心配をしました。

私の住んでいる地域だけでなく、日本の広い範囲で大雨が降り、そして中国鄭州市を始め、世界的に広い範囲で未曽有の水害が発生し、多くの被害を出しました。

これら異常気象について、今年だけではなく、来年以降はもっと激化していく見通しであることを皆さん理解しているでしょうか?

今回はそんな恐ろしい「地球温暖化」について取り上げていってみます。

2021年 - 記録的大雨・土砂災害


冒頭で述べた通り、今年は多くの地域で大雨・土砂災害の被害が発生しました。
以下は日本の気象庁の発表です。


上記グラフを見てわかる通り、年々大雨の発生件数は増えていっています。

以下は今年(2021年)のニュースをYoutubeからピックアップしたもので、上から日本・中国・アメリカとなっています。毎年何件かこういったニュースを見かけますが、今年ほど多くの地域に渡ってこれほど多くの被害が出た年はないのではないでしょうか。




しかし、今年の夏に起きたのは水害だけではありませんでした。

2021年 - 世界で発生した森林火災


2021年は本当に世界各地で多くの森林火災が発生しました。

以前からオーストラリアで大きな森林火災が問題となっており、日本人も多くの人がその問題に対して募金をしたり、解決に協力しようとしてきました。しかし、今年の夏に発生した「世界的な森林火災」となっては、ただただ自然の圧倒的な力に恐れを抱き、人々は避難するしかありません。

以下は今年発生した森林火災に関する報道の一部です。沢山ありますが、上がアメリカ・カリフォルニア州の火災、下がギリシャの火災の状況を伝えるYoutube上の動画です。



毎年多くの森林火災は発生していましたが、今年の火災の発生数、焼失面積は大変なものでした。カリフォルニアについては、2020年に比べて、2021年の面積は、実に20倍を超えるものとのことです。

原因は地球温暖化


これら異常気象の原因は、「地球温暖化」であるとされています。

温暖化について、未だ否定的な意見を言う人や、都市伝説とかいう人もいるのは承知しています。ですが、数値は嘘をつきません。間違いなく気温は上昇し、降水量は上がっているのです。分かりやすいように、日本の気象庁のデータを張っておきます。



どうも日本の報道では、「地球温暖化は他人事」のように感じます。そのためか、日本人で温暖化や気候変動について危機感を持っている人は少ないようにも思います。以下一例です。


動画のタイトルが「世界各地の熱波と山火事 背景に温暖化? 日本への影響は」となっています。TBSの動画を例に出してはいますが、この番組・チャンネル等を非難したいわけではありません。日本の報道全般が、「世界が大変な事になっているけど日本は大丈夫か」という目線で論じられる傾向がある、と述べたいだけです。

日本であまり報道されない理由


ですがこの問題について、日本の報道機関や政府はあまり取り上げることができない、取り上げることが難しいのです。それは、当然なのです。

なぜなら、「日本は温暖化の元凶」の一つだからです。

日本は自国の経済を進めることを優先し、環境問題への取り組みが他国に比べて遅れています。特に、石炭発電所の輸出については、世界からかなりの非難を浴びていますが、この事について知っている日本人は少ないことでしょう。報道されませんから。

ですが、実際には、世界的にCO2削減 - 温暖化への対策は進められています。

世界から見た日本 -化石賞- 正しい認識を


そんな温暖化対策が進む中、日本は非常に悪い評価を受けていることを知っていますか?

日本は、CO2排出量、また人口一人当たりのCO2排出量のどちらのランキングでも、世界ワースト5位以内に入っているのです。さらに、この問題に対する具体的な政策を打ち出せず、世界からは非難されているのです。

化石賞


とても不名誉な賞ですが、2019年の12月にイタリアで開催されたCOP25という気候変動に関する対策を話し合う場で、実際に日本が頂きました。


この賞についてですが、小泉氏が悪いと言いたいわけではありません。当時安倍内閣が推し進めていた政策で、火力発電所の輸出 = CO2排出の世界的な増大は不可避で、この方針への対策 = 安倍内閣の否定になってしまうため、彼自身の力でどうにかできるものではなかったと考えられます。

しかし、重要なのは「世界から見た日本のイメージ」を間違えないようにすることです。

親日国とか、日本は清潔で民度が高いなどと言われ、誇り高い気分でいる一方で、環境問題についてとなると、日本は率先して地球環境を破壊していると思われているのです。

来年以降の気候変動


気候変動に対して、世界的に対策をしていこうという大きな目標として「パリ協定」というものがあります。分かりやすく言うと、これは気温上昇を1.5度以内に何とか抑えよう、という努力目標です。

元々は22世紀(2100年)に向けてでしたが、毎年その見通しは悪くなる一方で、以下のニュースではさらにその変動が10年早まるだろうとしています。


これがどういうことかと言うと、来年以降も予想より早く気温が上昇していき、それに伴い各種異常気象が発生しやすくなるということです。

大変な被害が多くでた2021年よりも、2022年は多くの大雨災害、多くの土砂災害が発生するであろうということです。そして、それを引き起こす原因となっている一国が、我々日本なのです。

まとめ


今回の記事は、あえて対策とか、現状の政府方針とか、そういったものに触れていません。

地球温暖化・気象変動といった問題が、遠く未来の話ではなく、今現在我々が生きている時代の問題でもある、という自覚をするために、あえて今年発生した様々なニュースを中心に取り上げています。

もう一つ、以下はYahoo!ニュースの記事です。


この記事によると、欧州中期予報センターは英国のガーディアン紙の取材に対し、「気候変動により、すべての気象学的な極端現象がより極端になると予想する」と発表しており、また環境運動家たちは「気候変動はもう遠い未来のことではなく、現在の出来事として認識すべきだ」といっているそうです。

世界的にCO2による温暖化は疑いようがなく、しかもその影響・被害は既に顕著なのだから、緊急的措置を取るべきだとなっています。しかし、日本はどうでしょうか。

本問題については、もう少し踏み込んだところで、また記事にしたいと思っています。



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