ヘイトクライムについて考える
今回はヘイトクライムについて考えてみることにします。
執筆時点は2021年9月で、新型コロナウイルスによるパンデミックが世界中を襲っている最中です。この新型コロナウイルスについては、発生源はまだ判明していませんが、中国武漢で最初の被害報告があったことから、武漢起源説が唱えられています。
この中国から発生したという噂によって、それを信じた人々によるアジア系民族に対するヘイトクライムが発生しており、日本人も多くの方々が大小様々な被害にあっています。
今回はそのヘイトクライムという犯罪自体にも注目しつつ、その実態を調査した結果の動画の紹介などをしてみようと思います。
感動した動画の紹介は最後なので、先にリンクを置いておきます。
アジア系へのヘイトクライムについて
新型コロナウイルスが蔓延し、多くの人が生活に大きな支障をかかえて、不便な日々を過ごしています。そのため、世界各地の人々の不満は高まり、噂でしかない中国起源でのパンデミックであると信じ、アジア系民族に対して酷い場合は暴力などを振るうという犯罪行為に駆り立ててしまっています。
この件は、何度も日本のニュースにも取り上げられていますので、一つだけ例を取り上げておきます。
冷静になって考えれば、その人種を攻撃したところで何の解決にもなりませんし、そもそもその攻撃されている人には何の罪もないことが分かるはずなのですが、残念です。
しかし、今回新型コロナウイルスによって、日本人にもヘイトクライムという単語が一層知れ渡ることになりましたが、以前からこの問題は存在していました。
過去のヘイトクライム
そもそもヘイトクライムというのは、人種・民族・宗教・性的指向などで集団に対して偏見を持つことから引き起こされています。
アメリカで1970年代頃から認識されるようになったもので、同性愛者や黒人男性が被害を受けています。日本人も、韓国で10代の女性が暴行されるなどの被害を受けています。その他にも、イスラム教全体への憎悪から暴力などを振るってしまう問題など、本当に様々なヘイトクライムが存在します。
アメリカでは黒人を差別して問題になったことが有名ですが、逆に黒人から白人に対する差別や暴力などの事件も発生しています。
大勢が少数を差別して問題になることが多いように思ってしまいますが、少数が大勢の方を差別することも少なくないようです。
Islamophobia - イスラム教への恐怖心
イスラム教への嫌悪感や恐怖感を表す言葉として、[Islamophobia - イスラモフォビア]という英単語があります。
この単語は、日本語でいうと「イスラム恐怖症」といった単語ですが、日本人にはあまりなじみがない言葉かもしれません。
過去から現在に至るまで、イスラム過激派という集団が、各地でテロ行為をしたりすることから、イスラム教やイスラム教徒(ムスリム)の方々全般を偏見の目で見てしまうということを指しています。
ヘイトクライムにまで発展しないものの、歴史や宗教にあまり興味のない場合、日本人でもイスラム教への偏見は持っている人が多いように感じます。
ヘイトクライムに関する法令の欠点
このヘイトクライムを防止するために、各国で様々な法令が施行されているのですが、この法令自体が差別を助長してしまっているという指摘もあったりして、中々一筋縄ではいかないのが現状のようです。
確かに、ニュースやそういう法律などがあることで、それまでそんな偏見がなかった人まで、その対象の方々を差別的ではないにしろ、何か特別な視点で見てしまうといったことは起こりそうです。
個人的には、韓国や北朝鮮、中国といった近隣諸国に対する悪いイメージから、その国民すべてが嫌いという感情になっているのも、このヘイトクライムの予備軍のようにも思います。日本では思想の自由などが日本国憲法上認められており、なかなか法令を制定することが難しいようです。
ヘイトクライム実験での感動
さて、今回ヘイトクライムに関しての記事を書こうと思ったキッカケの動画を紹介します。
これは、海外で撮影されたYoutube動画です。
ヘイトクライム(アジアンヘイト)に対して、一般の人たちがどのような反応をするかを、憎まれ役の役者さんを雇って演技してもらい、その一部始終を撮影したものです。
日本語の字幕も付いていますし、英語の勉強にもなりますので、是非日本人の方にも見てもらいたいと思います。
こういう差別をするような人に出会った時に、心から優しく寄り添ってくれる人が多く、本当に素晴らしいと思い、前に観たことあるのに見返すとまた涙ぐんでしまいます。自分もこのように立派な人になりたいと、なれるだろうかと、色々と考えさせられます。
まとめ
まさかヘイトクライムについて調べている間に、感動して涙するとは考えてもみませんでした。残酷なことをする人が世の中にいることは確かですが、それに負けないくらい、いやそれ以上に優しい思いやりのある人が大勢いることを忘れてはいけないでしょう。
本来ヒトは、相手の立場になって物事を考えられる生物であるはずです。
しかし、時としてその本来できるはずの能力を失い、自己の思い込みに猛進してしまう、不思議な生物です。そういう人は、物語などで相手に感情移入して感動したりすることがないのでしょうか。人間の脳は本当に不思議です。
今回は、心温まる動画を紹介したくて、この記事を作成してみました。
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