2021年7月23日金曜日

最多の死亡者を出した航空機事故 - 日航機123便の悲劇

event_note7月 23, 2021 editBy Fluffy Knowledge forumNo comments

日本航空123便墜落事故の悲惨さを知る


事故発生当時、私は小学生でした。

小さいながらにテレビでニュースをやっていて「飛行機事故があった」「日航機墜落」という事実は記憶にあります。


しかし、幼かったこともあり、その事故がどういったもので、どのくらい衝撃的なものだったのかを理解していませんでした。亡くなられた方がいたのかすら記憶にありませんでした。

今回はそんな「日本航空123便墜落事故」についての記事になっています。


Youtubeというのは素晴らしく、自分が欲しい情報を取りに行くだけでなく、興味のありそうなものをオススメとして表示してくれます。


日航機墜落事故について知らない事を知る


ある日、オススメの中に日航機事故に関する動画がでてきたことがあります。
その日は特に興味もなく動画を再生することはなかったように思います。

それからしばらく日にちが経過してからも、時々オススメに日航機事故に関する動画が出てくるようになりました。ちょっと暇なとき、オススメに出てきた事故に関連した動画のサムネイルを見つめながら思いました。

「あまり事故のこと知らないな」と。

そして、どの動画だったのかはわかりませんが、事故関連の動画を一つ見てみました。知らないというのは恐ろしいことです。もう30年以上前の事故ではありますが、未だに話題になるほどの、忘れてはならない大変な事であったことを知り、恐怖しました

事故のことを知ったその日は睡眠をとることも忘れ、様々な動画やサイト、資料などを読み漁りました。

頭の中の整理も終え、どのような事故だったのかも概ね理解したので、この記事にまとめておこうと思います。

単独飛行機事故被害 - 世界最大


まず知らなかったことで驚愕したのが「単独機の航空事故の死亡者数として世界最多」という事実です。(Wikipediaより)

30年以上前です。それから毎日のように飛行機は飛んでいますし、私も何度も利用しています。世界中で、です。そんな中でも、小さいころにニュースでみた記憶が少しだけある事故が、現在もまだなお世界一悲惨な事故だったというのです。

乗客乗員524人のうち死亡者数は520人、生存者は4人
凄まじい犠牲者の数。
そしてそんな中にも4名の方が生存されているという奇跡。驚きました。


事故のことを考えながら、この記事を執筆していると、心が締め付けられ、呼吸が苦しくなる感覚があります。本当に信じられないくらい悲惨な事故です。

音声データ開示要求訴訟 - 2021年の状況


執筆時点は2021年です。
今年8月12日で36年となるわけですが、遺族の方々から今年訴訟が起きています。正直このニュースについても、事故のことをある程度知っていなければ理解できないところでした。


訴訟が起きるということは、つまり遺族の方々としては、過去の事故ではなく、今なお終わっていないことなのです。

正直何も知らなかった私は純粋に「何故?」と思うしかありませんでした。

しかし、今でも専門家やネット民などを騒がせているほど、当時の事故に関する報告書などには疑問を持つ余地が多くあり、それゆえ「納得ができない」という意見や、中には「陰謀・隠ぺい工作がある」などという意見まで飛び交っているほどです。

この訴訟は、ご遺族の方々が「本当のことを知りたい」として起こされたものです。

プライバシーの問題や国防上の問題などもあるでしょうし、そもそもリークされた音声データ自体が原則非公開なものらしいので難しいとは思いますが、「真実は知りたい」と純粋に思うばかりです。

音声データ - 死の間際までの機長たちの奮闘


日航機123便の墜落事故については、事故当時の音声データがリークされていて、Youtubeなどでもそれら音声を聴くことができます。テレビ等の報道でも何度も使用されていて、かなり有名なものとなっています。

音声データは、航空機自体に取り付けられた録音装置が記録したものです。墜落等の事故があった際にも破壊されないように、非常に強固なボックスにはいっており、墜落現場から回収され、事故の調査などで利用されました。通常、一般には公開されません

しかし、この123便の事故については、事故から10年後くらいに、内部からのリークという形で、部分的な音声データが一般に流出します。この音声を利用して、当時もテレビ番組が多く作成されたようですが、今でもインターネットで多くの動画が作成され続けています。

なんとも言い難いですが、最初に音声を聴いたときは、「絶望」「放心」といった状態に近かったと思います。

非常に恐ろしかったです

映画などとは違い、これは現実に起こったことで、人が亡くなる直前までの記録なのです。こんなものを普通の生活では耳にすることなどありはしないのです。正直倫理上問題があるレベルに感じます。衝撃でした。



リークデータが完全ではなく多くの疑念が浮かぶ結果に


公開された音声データは、所々会話が成り立っていない部分などがあり、その部分などに都合の悪い会話が含まれているのではないかとされたり、そもそも事故調査委員会が発表した事故報告書の推論が正しくないという指摘が多くあります。

また、独自に調査を進め、関連した書籍を出版する方など様々な動きがあり、現在もなおYoutube媒体で、現在の技術を活用した調査結果などと共に見解を公開されている方々もいます。

ですが、事故調査については一端の結論が出されているわけですので、再調査がされたりすることはありませんし、そういう動きもないようです。

事故ではなくミサイルが衝突したとか、米軍機との衝突があったとか、それはもう凄い推論が展開されています。興味のある方は是非調べてみてください。

事実は小説より奇なりといいますが、ここまで行きますかとか、なるほど、といったような様々な考えが伺い知れ、改めて考えさせられます。

個人的には以下の動画などは良い試みだと感じましたので、紹介しておきます。

日航123便の真相に迫る③【ボイスレコーダーの音声をデジタル処理で甦らせる】


当時は雑音交じりの音声を人間の耳で聴きとって書き起こし、事故の調査に活用していましたが、事故から30年経った今の最先端技術で、雑音を除去して音声を再度調査することで、新しい発見があるのではないかという試みの一つで、非常に意味のある、面白い試みと感じます。

日航機123便事故についての個人的な見解


事故について、事故調査報告書も流し読みですが確認して、様々な人の意見をYoutubeやネットの情報などを漁って確認し、私自身がどのように考えているのかをまとめてみようと思いました。現時点の私はこう考えていますという記録としても以下に記載しておきます。

事故調査報告書について


報告書には以下の3種類が含まれています。

1. 事実
2. 事実に基づく解析
3. 推論


この中の2.と3.については基本的には肯定派ですが、「当時の技術」「人間の判断」ということから「正しくないことは大いにありうる事」と認識しています。一生懸命調査し、その結果から事故の原因について最大限の推論を立てて、事故調査報告書としたことが伺えます。しかし、事実の部分についても、事実に基づいての解析の部分についても、30年前の技術と体制で行われたものであって、科学技術が進歩した現在からすると不十分だったのではないかと思わずにはいられないのです。

事故原因がミサイルの衝突だったという説について


ミサイル等の物体が、外部から衝突したことが原因とする説は多くありますが、基本的には否定派です。

それでも事故調査報告書のような急な減圧が原因とする説も「不十分」なのではないかと感じています。減圧原因は否定していなくても、破壊の順番が異なるとか、何かを見落としているのか、どこか腑に落ちていません。

非公開な音声データは公開してほしい


リークされた音声データに含まれない部分については公開してほしいです。

事故報告書にもありますが、最初の異常が発生するまでの録音に、既に機長たちは「緊張状態にあった」とされています。異常発生後にかなり近い緊張がすでに見られていた点は報告されていますが、その原因については報告書で言及されていません。音声が存在するのであれば何故なのかが含まれているように思えてなりません。

この緊張状態があったため、異常発生からたった7秒で、特に何も調べることもなく国際的な緊急事態「スコーク7700」の宣言に至ったと考えられるからです。公開されていない音声部分に、事前に事故の予兆について掴んでいたなどの事実が含まれているのではないかと邪推せずにはいられません。

また、着陸交渉についても会話が成り立っていない部分など、本当に回答が無かったのかなどが疑惑の争点となってしまっている以上、公開されていない部分があるのであれば、それらを公開することで、一般の人々の間に広まる疑念や、ご遺族の方々の無念さも解消されると思うのです。

まとめ - 坂本九さんも被害者の一人 -


特に触れませんでしたが、この事故によって日本が誇るビルボード1位記録保持者の歌手「坂本九」さんがお亡くなりになっています
音楽は好きで、坂本九さんの曲のカバーなども聞くことがあります。色あせることのない素晴らしい曲が多くあります。しかし私はこの事故によって亡くなられた事実を知りませんでした。



航空機に関する技術革新・安全強化など様々な分野の今後のためにも、この事故のことから学べることを余さず摘み取り、再発しないように最大限の努力をするべきなのは言うまでもありませんが、上述のように音声の解析におけるノイズの除去等におけるソフトウェア部分での技術改善、夜間救助時の問題の改善など、まだまだ取り組むべき課題があると、改めて考えさせられました。

人間は素晴らしい科学技術の進歩を積み重ねましたが、その過程で多くの事故や犠牲も伴ってきました。原子力発電所でも、チェルノブイリでは大きな事故が起きてしまい、多くの社会的な、そして地球規模での被害も出ています。


技術の進歩は大変すばらしいことですが、こういった事故の経験を忘れず、そしてこういった悲惨な事故を繰り返さないようにするための、最善の努力をすることを怠らないようにすることが、何よりも大事でしょう。

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