2021年8月29日日曜日

Soilという英単語に感じる重み

event_note8月 29, 2021 editBy Fluffy Knowledge forumNo comments

 Soilという英単語に感じる重み

昔覚えたことがあったかもしれない英単語、「Soil」について、大人になってからある動画がきっかけで、新たに覚えなおすことができたので、ここに記録・共有しておこうと思います。なかなか普段の生活では使うこともないし、海外の動画などを観ていても、耳にすることが多い単語ではないように思います。

忘れようとしても忘れられないくらいインパクトのある動画だったため、私の中では一生忘れることがない単語になっています。

Soil : 土・土壌・土地・国

Soilという英単語の意味は、「土」という意味ですが、それは物質的な意味合いだけでなく、土壌や国土のような意味合いを含んでいるようです。


英単語を覚えたきっかけとなった動画以外でも、この単語を耳にするときは、どちらかというと「国土」といったイメージで使われているような気がしています。

昭和天皇のアメリカ初訪問


戦後復興が進んだ、1971年9月26日に昭和天皇がアラスカをご訪問され、当時のニクソン大統領に歓迎され、お互いが国家元首として挨拶をした動画が残っています。

Emperor Hirohito Steps Foot on US Soil
(訳 : 昭和天皇が初めてアメリカの国土に降り立った)


今は素晴らしい時代で、家にいながらYoutubeで当時の映像を無料で閲覧することが出来ます。白黒で画質も良くないですが、当時の様子が記録されたとても貴重なものだと感じます。(アップしてくださった方には感謝しかありません)

1971年というと、私はまだ生まれておらず、歴史的には戦後20数年の間急速な復興を進めている時代で、大きなところでは日中国交正常化が行われた時代でしょうか。

この動画からは、「日米の友好の証をアピール」したような、そんな印象をうけるのですが、当時の日本国民、アメリカ国民、そして昭和天皇の心情を考えると、色々とこみあげてくるものがあります。そのため、アメリカの国土(US Soil)の単語を、私は胸に刻み付けることになったわけです。

動画コメントなどの空気感


一応動画自体の状態についても少し触れておかなければならないかなと思います。

  • 2015年8月公開
  • 2021年8月時点 約2M(200万回) 再生
全編英語で進行しますが、昭和天皇の挨拶は日本語で行われ、その後に英語訳が改めて別の人によって話されるという形式になっています。なので、基本的には英語圏の方向けの動画です。

日本人は英語の動画を見る人が少ない印象ですが、コメント欄にも数人の日本語が見受けられます。殆どのコメントは英語です。

日本人のコメントは、「感動した」とか「日本に生まれてよかった」のようなものがある一方、昭和天皇・太平洋戦争などについて口論のようなところもあり、正直見ていて気持ちの良いものではありません。

海外の方のコメントについても、正直良い印象はあまりありません。日本人同様、良い友好の証と受け取っている方も多くいる反面、心無いコメントとそれに同調するような方々も多いためです。一つだけ例を挙げておきます。

(from Comment - with 4K Like)
“One nuke and they will fear us. Second nuke and they will love us and make Mario games” - Harry S. Truman.
 
訳 : 一つの核爆弾でアメリカを恐れ、二目目の核爆弾でアメリカを愛し、そしてマリオ(ゲーム)を作る

日本人は、核爆弾を投下されたことを「非人道的」とか「アメリカ人も後悔し、謝罪する気持ちがある」とか、勝手に思い込んでいる傾向がある気がしています。ですが、実際には戦争ですので、上述のような、若干不謹慎に感じる言動も往々にしてあるわけです。こういった事実というか認識を、しっかりと持った上で、個々の意見を持てるようになりたいものです。

天皇陛下のお気持ち


我々一般の国民には、国家元首という大役の重責は計り知れません。推し量ることすらおこがましいのですが、帝国主義の中に育ち、天皇にご即位されてからも激動の戦争状態であり、その中で大変な苦悩があったことと推察します。さらにそこから敗戦を経験し、敗戦国の元首として、様々な恥辱、苦しみの中、日本国民を励まし続けられ、その中で日本が未曽有の発展を遂げ、その上でのアメリカご訪問なわけです。

この動画内の観衆の中にも、敗戦国のみじめな元首が来てる、という気持ちでいる人もあったでしょう。

その中での、堂々とされたご挨拶には、時代を超えて観ている日本人の心をも揺り動かす力が宿っているように感じます。

まとめ


そもそも歴史好きで、海外のものも含め、様々な動画を視聴します。
すべて理解できるほどの英語力はないのですが、何度も耳にしたり、重要そうで気になる英単語などを調べたりして身に着けるような、そんなやり方です。何となく全体の趣旨が理解できたらいいかなという感じで観ています。

その過程の中で、今回のように、非常に印象的な英単語に出会うこともあります。

「Soil」という単語、特に国土という意味合いで、歴史関連の資料や動画で見かけることがあります。他の英単語同様、単語を理解していないときは耳をすり抜けていってしまうのですが、単語を覚えてからというもの、この単語が聞こえると、その意味の「重さ」に耳と心が掴まれる感覚があります。

元々IT関連、SE職だったこともあり、英語の資料を読むこと自体には抵抗がないのですが、歴史に関する資料なども、英語が理解できることで一層多くの情報を得られることは間違いありません。使用される単語の種類が分野によって異なるため、最初はとっつきにくい部分もありますが、徐々に慣れてくる気がしますので、英語を学習されている方や、歴史を学ばれている方、一緒に頑張っていきましょう。

この経験が誰かの役に立てばと思い、今回記事にしてみました。

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