2021年11月16日火曜日

フェミニズムが招く反出生主義の世界 | 加速する少子化

event_note11月 16, 2021 editBy Fluffy Knowledge forumNo comments

フェミニズムで少子化が加速し皆幸福へ


最初に私の考えを書いておきますが、フェミニズムという思想は、当然の事であって、尊重すべき考え方であると思っています。その思想を推し進めた結果として、社会に様々な変化が起こっていっていくことは、良いことだと思っています。

しかし、男女の格差がなくなることで人々が分け隔てなく幸せを得られる一方で、人間としての種が絶滅に向かうという「少子化」は加速しています。

しかし、この少子化については問題視する声がある一方で、最近では反出生主義という考え方もあり、子供を産むべきではなく人間は緩やかに絶滅すべきとさえ言われるようになってきています。


生きている人は皆幸せになり、今後不幸になる人も産まれない、それは大変すばらしいことではないでしょうか。

今回はそんな変化の過程をまとめていくことにします。


男性が生きづらい世の中は「仕方がないこと」


朝日新聞の面白い記事に出会いました。


この記事によると、「男性は女性より生きづらい」というのが5割を超えているという結果が出ているようです。

フェミニスト達の活動の甲斐もあってなのか、ジェンダー平等が進められる社会は、男性にとっては生きづらくなっていると分析されているようです。これはとても自然なことで、これまで無意識化で優遇されていたことが取り払われ、男女ともに平等となれば、生きづらくもなるでしょう。しかし、それは「当然の状態」に戻る結果なので、差別のない世の中になることを喜ぶべきです。

「活躍する女性」ではなく男女関係なく活躍できる社会


よく「社会で活躍する女性」といったような言葉を耳にします。しかし、その言葉は実はあまり好きではありません。卑下され続ける女性も活躍する社会を目指すという意味合いから生まれた言葉だとは思いますが、差別的にも感じます。そんなことを声高に叫ばねばならない世の中が変わり、男女関係なく活躍できる社会であってほしいものです。

最近、衆議院総選挙が行われて新しい衆議院議員が決まる、465人の中で9.7%が女性議員となりました。この結果についての、以下のアンケート結果は非常に興味深いです。


衆議院議員の中での女性割合が少ないですが、そのことを一般的には問題視しておらず、優秀な人であれば男女どちらでも構わない、という意見が多いようです。

この結果を見る限り、一般的には男女の活躍に対する倫理観はかなり良い状態になってきているのではないでしょうか。

フェミニズムは性の概念を失わせる


男性も女性も格差をなくすことは、多くの事柄で男女が平等に扱われることになり、それは徐々に男性女性を意識する機会が減る事にもつながるでしょう。

これは完全に個人の感想ではありますが、男女の格差をなくすと男女の差は縮まり、それは最終的には男女の性の概念自体を失わせるのではないかと感じることがあります。

それが良い事なのか悪い事なのかは分かりませんが、少なくとも社会活動において、姓を意識しない世の中を目指せば、今の社会よりも性についての概念は希薄化するでしょう。

子供のいる女性の方が幸福度が低いという事実


社会での活躍に性別が関係なくなるのは良いことで、女性はさらに幸福な環境を手に入れられるようになり、これはとても素晴らしいと思います。

ただ、悲しいアンケート結果を知りました。


女性も分け隔てなく社会活動をして収入を得ることが可能となり、一層の幸せを得ることができる反面、結婚して子供を持つと、結婚前より幸福度が減少してしまうというのです。

「結婚して子供を持って幸せな家庭を築く」というこれまでの常識は崩れ始め、「結婚せず幸福を追求して個人で生きていく」という女性が増えることに繋がっているようです。

これも少子化が加速する要因の一つでしょう。

全ての個人が幸福になり、不幸な子も産まれない


少子化については、個人的にはあまり気にしていません。

社会や個人が幸福を願って生き、その結果として起きている現象なのですから、殊更問題視するほどの事でもないかなと思っています。少子化によって誰かが不幸を被っているのであれば、それは問題として対策も必要かもしれません。

この少子化については、「不幸を生まない」という点で、反出生主義思想においては歓迎されるくらいの現象なのではないかと思っています。

フェミニストが男女の格差を埋めて、女性を含めて現在生きている人が幸せになることは、本当に夢のような素晴らしいことです。

そして、「反出生主義」の人たちが主張するように、将来的にも不幸な人たちが生まれず、生きている人間は皆幸せという結果になるので、これは誰もが歓迎する状況なのではないでしょうか。

まとめ - 人々は幸せを享受しながら絶滅する -


今回まとめた思想から少子化へと続く変化は、結果として人間という種が絶滅に向かっているという結論に辿り着きました。

しかし、これは後ろ向きなことでもなく、皆が幸せを追求した結果で、誰も不幸になっていません。この変化は「問題」なのでしょうか。対策が必要なのでしょうか。私にはそうは思えないのです。

人口が爆発的に増えて地球環境も悪化の一途を辿る中、この幸福な状態での少子化は、むしろ好都合でもあり、将来の人々の幸福度を高めることにもつながりそうにも思います。


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